あの8太郎の感動をもう一度
本当はもっと書く優先順位の高い文章があるんだけど、整理出来てない上に頭も体も疲れてるし、書くネタもどんどん貯まって腐り始めているので、とりあえず書きやすいものから書いていくことにする。
そして、書いていたら結構な長さの文章量になってしまったので、BLOGではなく日常の愚痴の方に載せることにする。…この両者の区分が超曖昧なんだけどね。
どうでもいいが一太郎「創」でググってもジャストシステムの公式サイトが上位に来ない(よくわかんないPDF文書がトップに来るが、こんなものトップに持ってこられても…)上に、荒野草途伸のTwitter発言が8番目に来るという、何この城桐央状態、って感じになってます。
これってさー。絶対Googleの嫌がらせだよねー。だって、Googleとしては「Google日本語入力」を使って欲しいわけだし。ATOK潰したいよねー。
しかし、この自分のTwitter発言、ジャストシステム公式からリプライが来たんですが。ハッシュタグも付けてないのにどこで見つけてしかもリプライまでしたんだろうと疑問だったんだけど、そういう事だったんだな…。どうやらGoogle先生の荒野草途伸に対する評価は高い…と思いきや、「
xatosi.info」のランク評価は広告が表示されないくらい低いし。もう意味わからん。
まあ、GoogleはGoogleでネタとして取っておいてあるので、今日は『一太郎「創」』の話で。あー、こうやって商品名に「」入れられちゃうと、カギ括弧の順序を入れ替えないといけないから、ちょっと面倒だなー(笑)
って今確認したら「」はずれてるよ。名前も「一太郎2011創」に変わってるし。Googleの検索結果はこの所為か。
さすがに奇抜過ぎたと思ったのか、それとも「」付きでは商標が取れないという現実的な問題なのか。
でも「」はずしてもGoogleの検索結果は変わんないよ…。
まあいい。とりあえず、ここでは呼び名は省略して「創太郎」と呼ぶことにしよう。
(1990年代後半頃は、一太郎は各バージョンの数字を冠して「6太郎」とか「七太郎」とか呼ばれていたのです。)
さて。創太郎の一番の売りは、やはりなんと言っても「一太郎ポータブル」でしょう。4GBのUSBメモリに簡易版一太郎とATOKとFireFoxが入っていて、USBメモリの使えるWindows環境ならどこでも一太郎&ATOKが使えるという、素晴らしい代物です。
「自宅ではATOK使ってるけど職場ではMSIMEしか使わせてもらえないよー」という人にとっては、朗報です。
※注意:一太郎公式から、ATOKが動くのはあくまで「一太郎ポータブルの中だけ」というフォローが来ました。まあ、Windowsの仕組み考えたら、当然そうなるんだろうと思ってましたが。
自分は、会社用にもう一つATOKのライセンス買ってインストールしていましたが、そのうち「ライセンスとか関係なく指定したソフト以外インストールしちゃ駄目」という理不尽なルールが出来ましたからね。(自分の場合は、既に正規ライセンスがあるものをインストール済みで実際に業務に使っている、という事でOKになりましたが。)
でも、インストールしなくてもATOKが使えるんなら、このルールはクリア。
…ただ、前の会社ではUSBデバイスそのものを無効にしちゃってたから、そういうところではダメだけど。まあ、そんな会社だったら、もう「ATOKを使うことで業務効率が劇的に改善される」事を上司なりシステム管理者に訴えていくしか無いですわな。
つか、自分がそういうレポートを書くべきなのか? でもそれを書く為には比較の為にMSIMEを使わなければいけないし。それが超嫌なんだけど。
ちなみに、「一太郎ポータブル」は、これ単体でも発売されるようです。
で。他には、ATOK2011には、「誤入力もある程度推測して正しいものに置き換えて変換してくれる」という機能も付くそうです。これも結構有り難い。自分最近なにげに誤入力多いし。「かなた」を「かあんた」と打ってしまったり。
…どこまで補正してくれるかはわかんないですけどね。
あとは、Twitterでは「期待してない」と発言した「ソプラ」機能(Twitter等のWebサービスや他アプリケーションと一太郎を連携させる機能)ですが。
よく考えたら自分、最近は「一太郎で発言を入力して、文字数カウントしてから切り取って、Tweenで発言して、発言履歴を一太郎の履歴シートに残す」という事をやってるんだよな。この作業が簡略化出来るんなら、それは意味あるわ。Twitter自体をあんまり重視してないもんだから、ついああ言ってしまったが。
Twitter以外にポメラとも連携出来るらしいが、ポメラはATOK搭載と言ってもPC用ATOK辞書の内容をインポート出来ないから、あんまり意味無いんだよね…。せめて固有名詞くらいインポート出来るようにならないかなー。…って、これは創太郎とは直接関係のないことだけど。
他には、花子もバージョンアップしてるって事だけど、どこまで機能アップしたのかなー。UML図が書きやすくなってると嬉しいんだけど。
あとは、スーパープレミアム版には、バージョンは一年前のものだけど従来のJUST SUITE相当のものが同梱されてる、ってとこですかね。…殆どの人には縁のないものかもしれませんが、自分は今でも三四郎使って帳簿付けてるんで。意味はある。ある、んだけど、2010はもう持ってるんだよなー…。
後はプレゼンテーションソフトのAgreeと、JUST PDFが主なとこでしょうか。…プレゼンテーションは、もうそれ自体何年もやってないから、Agreeは使いどころがないなー。
そういや、大学の卒研発表は花子(10だったと思う)でやったんだけど、「PowerPointを使うか花子を使うか」で
iAcnと大激戦になったんだよなー。この辺の顛末は、読みたいという要望があったら書く。
(掲示板無いから、要望はBLOGのコメント欄で。)
とにかく、今までのような「会社の運転資金稼ぐ為のバージョンアップ」とは、ちょっと違うぞという印象のある、今回の創太郎。
あの、1997年の8太郎(一太郎8)の感動をもう一度、となるのでしょうか。
補足 (副題:8太郎の奇跡)
1996〜1997年当時、OSの主流はなんちゃって32bitOSのWindows95だったが、肝心の32bitアプリというものが殆ど無かった。
MS-Wordは、Word95で「Windows95対応」を謳ったが、一太郎は本来Windows3.1用アプリである一太郎Ver6のままであり、ファンからは「早く32bit化しないとWordに逆転される」という危機感が出ていた。
(正確には、「32bit版一太郎」というもの自体はとうの昔から存在していたのだが、WindowsNT専用だった為Windows95では使えなかった。)
1996年9月、ようやく待望のWindows95正式対応の一太郎7が発売された。が、これがとんでもなく重たくメモリを食う当時の普通のパソコンでは使い物にならない代物だった。一太郎ファンは「Wordに勝つどころの話じゃない、一太郎は終わった…」と泣き崩れた。
ところが。そのわずか2ヶ月後、突如「年明けに一太郎8を発売します。」という発表がなされた。そして、1997年2月、一太郎8(通称8太郎)が発売された。8太郎は「7太郎とは何だったのか」というくらい劇的に軽くなっており、その後発売されたWord97の追随も許さないほどであった。
そして何より決定的なアドバンテージが、「WindowsNT4.0完全対応」というものだった。(Word95はあくまで「Windows95対応」であって、内部的に16bitコードが残っていた為にWindowsNTでは動かなかった。)
結果一太郎はMS-Wordを完全に突き放す形になり、Microsoftは慌ててWord98を発売して対抗した(ちなみにWindows用のExcel98とかAccess98というものは存在しない。明らかに対一太郎用として発売されたものである)が、なかなか追いつくことが出来ず、Excelとの抱き合わせで何とか食らいついているという有様だった。
最終的にMS-Wordが一太郎を完全逆転したのは、Office2000が発売されてからである。
(ちなみにこの時期、霞ヶ関が一太郎使用禁止令を出すなど、政治的な背景があったことも忘れてはいけない。)
ただ、1998年に一太郎9と同時に花子9が発売されたが、両者の連携が十分とは言えない(というより、6.0よりダウングレードしていた)ためにユーザーの失望を買ったという事実もある。しかし、もし、この時点で一太郎花子の完全連携が実装されていたら、もしかしたら今でも一太郎の時代が続いていたかもしれない。Microsoftの弱点であるドローソフトと完全連携出来る、ということであったなら、図面付き文書の分野でアドバンテージを維持出来ていたと想像されるからである。
(花子そのものの評価は、Wordユーザーからも高かった。また、Microsoftは当時、作図・ドローソフト自体を出していなかった。現在ではVisioがこれに該当するが、「Excelの描画機能の方がまだマシ」等と言われてしまう代物である。)
尚、念のために言っておくと、現在のバージョンでは一太郎・花子の完全連携はちゃんと実装されている。
…まあ、そこまでは行かなくとも。期待はしていい物なんじゃないでしょうか。
ただ。ここで個人的事情を言うと、8月にJUSTSUITE2010を買ったばっかりで、ATOK2010の学習結果がようやく使えるレベルになってきたばかりで、買い換えるとリセットされちゃうからそれは嫌だなー、という事である。
(たぶんATOKに限らないと思うが、バージョンアップすると学習結果がリセットされてしまうので、荒野草途伸みたいにちょっと本則から逸脱した文章を書く人間にとっては結構キツイのである。)
価格も、スーパープレミアム版だとそれなりにお高いですしね…。4月にRewrite買うことと合わせると、3万ですよ。学生時代の2ヶ月分の生活費(家賃などを除いた消耗系の費用)ですよ。しかも前述のように2010買ったばかりだし。躊躇しないわけにはいかない。
とはいえ、まだ2ヶ月あるしなー。で、多分買うんだろうなー。何の予算を削ることになるのかはわからないけど。
ところで、創太郎と直接関係しないんだけど。
XMDFは特許か著作権かの関係で直打ちしちゃいけないらしいけど、ちゃんと一太郎ドキュメントからの文書変換機能もツールに入れてくれるんでしょうね? 「GARAPAGOS」発売したシャープさん。ガラパゴスとか言いつつ使ってるOSがAndroidな時点で、期待薄だけど。
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