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Edyを使ってみた


 エディというと「きみはペット」のエドモンド祐成を連想してしまうが。今日書くのはそっちのエディではなく、電子マネーのEdyのことである。
  世間的には、NTTドコモの「おさいふケータイ」の方が知名度があるのかもしれない。

 自分が始めてEdyを知ったのは、1年前の那覇空港だった。空港内の全日空系の店が全部Edyの旗で埋め尽くされていて、「おお今度はこんなのが出たのか」と思ったものだ。
 ちょうどその後会ったHT君とその話になったのだが。その時は「カード派はカード使うだろうし、現金派は現金で済むものをわざわざ電子マネーで払ったりはしないだろう。」「ポイントとか付けないと普及なんかしないんじゃないのか」等と話していたものだ。

 実際その通りだったのか、最近になってポイント制が導入されたようだ。コンビニと家電量販店以外での普及を果たせなかったデビッドカードの二の舞には、やはりなりたくないのだろう。


 さて。今回自分がEdyを使ってみようと思い立ったのは、「国民年金保険料が、Edyを介せばクレジットカード払いが出来る」という情報を得たためである。
 自分は、同じ金額を払うならカードにした方がポイントが付いてお得という考えの持ち主。これまで現金で払っていた毎月1万3千円余の年金保険料がカード払いに出来るなら、これは大きい。

 ということで、早速Edyカード入手方法を検討。「おさいふケータイ」は持っていないし、PHSをドコモ携帯に変えるつもりもないので、Edyを使いたかったらまずEdyカードを入手しないといけないのだ。だが、出来るだけ費用がかからず、面倒な手続きもないものが良い。
 サークルKに行くと、「KARUWAZA CLUBカード」というのが300円で売っている。まあこれくらいなら出してもかまわないのだが、ANAがマイレージ倶楽部カードのEdy対応化を無料でやるキャンペーン(2005年9月30日まで)をやっていたので、今回はそっちにしてみた。
 申し込むこと3週間、ようやくカードが届く。思ったより時間がかかった。

 次に、パソリを入手。パソリというのはPC用の電子マネー端末で、これを使って入金とか残高照会ができるらしい。Edyカードが壊れたときの救済措置も、パソリを通じて利用登録していないと受けられないらしいので、出来るだけ入手しておいた方が良いようだ。
 このパソリも、無料で入手する方法がいくつかあるらしいのだが、いろいろ制約があって面倒そうだったので、普通にヨドバシで購入した。3,180円。今後も使い続けることを考えれば、まあ許容範囲か。

 入手後、早速利用登録しようとする。使えるクレジットカードが限られるようだ。どうやら、基本的にJCBのカードは使えないらしい。例えANAのカードであっても、ダメなようだ。近年ネットで蔓延しているJCBはずしが、こんなところにも・・・。と、JCB派の自分は少々鬱入る。
  ということで、手持ちのカードのうち、JALカードが使用不可。これが使えれば、JALカードでANAのカードに入金という面白いことが出来た上に、使い方次第ではJALとANA両方のマイルを同時に貯めるという荒技も使えたのだが・・・。
 ただJCBでも、提携カードの中には使えるものもあるようだ。幸いもう一つのカードが利用可能だったので、そっちを使うことにする。

 「Edy Viewer」の利用登録画面から、住所氏名カード番号その他云々を入力。送信したら、「セキュリティコード」で引っかかってしまう。おかしい、ちゃんと正しい暗証番号を入力したはずなのに・・・。と30分ぐらい悩む。ヘルプを見ても、要領を得ない。先のEdyページの「セキュリティコード について」を見てようやく、セキュリティコードは暗証番号とは別である事が判明。なんじゃそりゃ。ヘルプにちゃんと書いとけよ。こんな、セキュリティコードなんて、10年来カード使ってて初めて見たぞ・・・。
 カードの裏にあるセキュリティコードを入力して、やっと登録完了。では早速入金・・・と思いきや。
「このEdyカードはご利用になれません。」

 ハァ?

 一体どういうことじゃと、また30分ぐらい悩む。ヘルプを見ても、要領を得ない。ANAに問い合わせようにも時間が遅いし、そもそもEdy機能のことはANAじゃわからないだろう。
 しょうがないからEdyの運営元に問い合わせようと連絡先を探していたら、FAQにこんな記述が

「サービス登録で、クレジットカードをご登録(新規・変更)された場合、Edyチャージなどオンラインサービスは、ご登録申込者と登録されたクレジットカードの名義人が同一人であることの確認など、当社所定の手続きが完了した場合に限り、ご利用可能となります。(通常1週間程度かかります)」

 もしかしてこれかと、ようやく得心。カードが壊れたとか無効とか、そういうことではないようだ。ったく、メッセージが良くないというか、そもそもヘルプに書いとけっちゅーに。これでEdyの利用を放棄しちゃう人、多いんじゃないか? 実際。

 とりあえずその日はそれ以上何も出来ないことが解ったので、とっとと寝た。

 2日ぐらいして、利用可能通知がメールで来る。まあ今時、確認だけで一週間もかかるようなこと滅多に無いわな。
 早速入金して、近所のサークルKへ支払いに。何しろ初めての利用である。ちょっとドキドキものだ。「これ、なんですか?」とか「料金支払いには使えませんよ」とか言われるんじゃないかと身構えていたが。
 店員さんは何事もなかったかのように処理してくれました。ああ、サークルKはちゃんと研修や通達が行き届いてるのね・・・。自分がLでバイトしてたときは、予告も無しに新サービスが導入されて混乱したものだったが。


 とまあ。とりあえず小さなトラブルはあったが、なんとかEdyの利用には成功した。もう怖いものなんか無いぞ! ってこれ、初めてハイテク機器を触った中高年みたいな台詞だな。自分もそんな歳になっちまったのか? いや、というより、こんな面倒くさいシステムを、果たしてシステム慣れしていない一般人に普及させられるのかねぇ?

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