ブロッコリー応援宣言.jtd

　突然だが、私はブロッコリーを応援しようと思う。理由は、北方領土。じゃなくて、ブロッコリーの株買ったから。ごめん、ムネオの時みたいに立派な理由じゃなくて。

　立派じゃないどころか、なんてえげつない、俗物だ、と言われるかも知れない。ああそうさ、俺は俗物さ。金の為ならプライドだって平気で売り渡すような人間さ。こんな根拠のないプライドなんて誰も買わないだろうけどね。

　とは言え、株買ったからと言うのが全てというわけでもない。だいたい、株ったってミニ株だし。２０万もの大金いぺんに用意できるほど、わたしゃ金持ちじゃありませんから。

　そもそもミニ株って、言葉は結構統一されてるけど、実体は扱う証券会社によって内容が全然違うシロモノで、まずはっきり言ってしまえば株じゃない。株主優待とか、そんなんは全然ないし、配当も商品に依るが、まともに入ってくる保証はない。そして、処分の自由度が低い分、場合によっては株を買う以上にリスクが大きい。だから普通、私はミニ株は買わない。

　にもかかわらず、数万円なり（具体的には６万ちょい）もの金を、ミニ株なんぞに投資した。それは、ブロッコリーの株が暴落してしまったからである。うさだや蘭花や美紗を生み出してきたブロッコリーが。株価暴落。これは一大事、と言うことで、なけなしのボーナスをはたいて買ってしまったというのが、事の顛末である。結局の所、理由は「ブロッコリーが好きだから」ということになるのだろうか。こんな事なら最初から、あずまんがの木村みたいに「うさだとか、好きだから！」って叫べば良かった。

　まあともあれ、私が数百株買ったところで、ブロッコリーの株価が持ち直すはずもない。そもそもこの株価暴落の原因は、別に仕手戦の結果とか言うものではなく、ごく普通に「業績が悪かったから」という理由からのものである。で、あれば、株価を戻そうと思ったら、株を買うよりもまず業績を向上させねばならない。

　この会社の場合、柱とはキャラクター作家である。ネオキャラクターエンターテイメントを標榜する以上、大切なのはキャラクターそのものよりも、そのキャラクターを生み出していく作家であり、この確保は、ブロッコリーにとって生き残りの為の必須命題である。

　しかし現在、その柱になるべき作家陣でまともに商売になるのは、コゲどんぼ（デ・ジ・キャラット等）とかなん（ギャラクシーエンジェル）の二名だけ。たった二つしか、柱がないのだ。

　これこそがまさにブロッコリーの脆弱性を表す具体的事実であり、売れ行き不振の原因であり、株価低迷の遠因である。

　よって、ブロッコリーは生き残る為に、我々株主の利益の為に、第３第４の柱となるべきキャラクター作家を発掘すべきなのだ。これまでのような混み家サークル中心の発掘活動だけではなく、同人界に出てこないような、インターネットだけで活動しているような作家も、積極的に発掘してスカウトしていくべきだろう。

　企業経営とは、結局の所「人を育てる」ということに尽きるのである。これを忘れて金や物にばかり目を向けた企業は、結局の所皆滅んでいっている。ブロッコリーとて例外ではない。キャラクター商品やキャラクターそのものにばかり目が行き、誰がそれを作るのか、それを買う人間が何を期待するのか、という視点が、おろそかになってはいなかっただろうか。

　今一度言う、ブロッコリーはもっと作家を育てよ。新しいキャラクターを作るなら、その作家の情報も前面に押し出せ。その結果有名になった作家がブロッコリーを離れることになっても、「＊＊を育てたブロッコリー」のブランドイメージは確実に向上するだろう。

　我々は、「今有るもの」を望んでいるのではない。それは、株価であっても、キャラクター作家であっても。同じように、「将来大きく成長する期待」をもって、それを買い続けているのだから。

　ということで、言葉は偉そうだが実際の所中身はいまいちな案ができあがったわけだが。最後に一つだけ加えさせてもらえば。ブロッコリー、むぎさまを商品化する気、有りませんかねえ？いや、意外と若い女性に人気有るんですよ、ごく一部で。

　結局の所、売り込みかい・・・。まあ、ブロッコリー経営陣がこんな所見るはずもないとは思うけどね