君と君は自分


 最近、ニセモノが出回っているらしい。某運動靴とか、某育てゲーの話ではない。某荒野草途伸という人物のニセモノが出回っているという情報があるのだ。
 まず最近の情報から。昨日聞いたばかりの情報である。私が週に何回か夕食の入手先としている某Aマントで仕入れたものだ。あ、ちなみにこの某Aマント、閉店期日が5月23日の方向で進んでいるらしい。で、そこで仕入れた情報、同じアルバイト店員のAさんから
「い(ぴー)(←ばれるとまずいので隠滅)さん、〜〜〜〜〜(何なのかよくわからん。というか忘れた)の実行委員やってます?」
なんだかしらんが、少なくとも私は何の委員でもない。物理学科補完委員会というのはあるが、あれは私はメンバーではないことになっているし、そもそも極秘組織だ。
「友達が見たって言うんですよぉ。サークルとか、やってないんですか?」
いつだったか天文研究会の仕事を手伝ったことがある。天研の部室に勝手に入り込んで居座っていたこともある。しかし、部員ではない
「・・・・・人違いなんですね」
 三日前。友人Gから聞いた話。ちなみに、よく出てくるG氏とは別人である。G氏はTGなのだが、今回の情報提供者GはGSであるところが違う。ちなみにこのGと言う男、なかなかおもしろい奴である。某国立R大物理学科にMCという人物がいる。ダークな雰囲気漂うなかなかの好人物なのだが、ある日Gは彼Cを前に「さわやかC計画」なる大演説をぶち、「さわやかな雰囲気は脱トランクスからだ!」と主張してブリーフの正当性を論じていた。私としては、彼Cがさわやかに何かなったりしたら、それはもはやCでは無い、と主張し彼を弁護したのだが、聞き入れてもらえなかった。
 話が横道にずれた。Gから得た情報である。そう、彼が言うには「那覇の〜〜〜(場所忘れた)の本屋にお前そっくりの奴がいる。髪型までそっくりだ。身長が少し高かったけど。あれはドッペルゲンガーという奴だ。良かったな」。まあ、これだけといえばこれだけだけど
 半月前。私がまだ日本国内某所に潜伏していた頃のこと。屋外に物資の調達に出かけた私の家族が、車を運転する男を見かけた。もちろん、自分に似た男だ。それを見た母は私が車を奪って逃走したと重い、危険を感じたためすぐに自宅に戻って証拠隠滅のための爆破工作を行い、おかげで家が吹っ飛んでしまった。一部脚色
 一年ほど前。今度はG氏の話。「儀保のホットスパーって、行動範囲?」
どうやらそこに、私がいたらしい。いや、正確に言えば私のニセモノが
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