スワデシ


 スワデシ。諏訪大社とはおそらく関係ない。インドの言葉、おそらくヒンドゥー語であろう、「国産品愛用」という意味である。
 asahi.comによると、インド各地でスワデシ運動が起きているそうである。詳しくはここを呼んでいただければわかる。まあ正確には、アメリカの経済制裁への抗議らしい。要するに、核実験を強行したインド人民党政権の画策であろう。
 インド人民党というのはヒンドゥー至上主義の政党であり、日本にたとえて言うならば「右翼民族派」に該当する勢力である。まあ、実際にはヒンドゥーカースト制度の絶対的肯定から興った差別政党であり、民族派より遙かにたちが悪いわけだが。まあそういうわけでこの党、以前から「スワデシ」という言葉にかこつけてマクドナルドやケンタッキーの店をぶっつぶしてきた勢力である。
 でもってスワデシ。世界史の教科書にはスワデーシーと載っていたが、どっちが正しい発音なのかはわからない。スワラージーと並んで、インドの国父マハトマ・ガンジーが唱えた行動理論である。ガンジーといえば、インド国民会議派を組織した人物でもあり、その国民会議派を押しのけて政権についた人民党勢力が「スワデシ」を唱えている様は、外から見ると何だか滑稽にも見える。まあ、あっちにはあっちの事情があるのかもしれないけど
 個人的に、このスワデシという思想は好きである。決してインド人民党が好きというわけではない。「スワデシ」を唱えたからといってそう易々と差別主義者を容認するわけには行かないのだ。このあたりの事情は、高倉健がCM出ているからといってFMV買うわけでは無く西田ひかるが広告に出たからといってMS-Wordを使うわけではない、という事情と似ている。
 さて、ここまで書けば、勘の良い人ならば今回の自分の言いたいことがわかるであろう。わからない人は自分で調べろ、といいたいところだが、調べてもどうにもならないことなので説明しよう。要点は次の二点。「自分はスワデシ(国産品愛用)を良いことと考える」「MS-Wordはアメリカ製品である」
 こう書くと、「いや、今世界中のWordはまず日本で開発されているのだ」と言い出す人がいるかもしれない。それは確かに事実だ。しかし、関係ない。開発場所が日本であろうとインドであろうとエチオピアであろうと、発売元のMicrosoftがアメリカの会社である事実には変わりない。IBMのように本社と喧嘩するようなところは例外として、アメリカの会社が売り出すものはアメリカ製品と見なして良い。
 めんどくさいからもう結論を言おう。「MS-Word使う無かれ」。うんうん、そりゃあいろいろ言いたいだろう。反論もあるだろう。愚痴りたいだろう。でもダメ。国産品である一太郎使いなさい。
 ついでだから、皆さんにはこの歌を捧げよう。替え歌だが。替え歌は著作権法に引っかかるという説があるらしいが、自分は替え歌は貴重な文化だと考えるので気にしていない。大体、カラオケは良くて替え歌が駄目だなんて筋が会わないではないか。どっちもまねっこだぞ。まあ、この件については後日言う機会があればまた述べよう。
 そういえば、SEGAがまたなんか新しいゲーム機売り出すんだってね。ドリームキャストだって。WindowsCE搭載。げへ。Microsoftだよ。あ〜あ。
 そういえば昨日の昼食はHT君と一緒にケンタッキーで食ったな。あ゛。
やれやれ、スワデシが聞いてあきれるね。しかし、全てを純国産でまかなう事なんて不可能だぞ。そんな事したら飢え死にだ。小学生でも知ってる。結局のところ、国産品主義なんて言うものは所詮現在の多国籍社会のおいては偏狭な鎖国主義者の妄言に過ぎないってことなのかね。大体が自分、日本製日本製とか言いながら自分自身はバギ星人じゃないか

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