兵(つわもの)達が夢の後
気がつけば、もう九月も終わりである。いや、そんなこととっくに気がついていたが。何しろ、この一ヶ月は時間との勝負だったから。一体何とそんなに闘っていたかというと、学会の発表のため、である。
学会と言っても創価学会ではない。日本物理学会。日本における物理民族の総本山である。そして、その分科会(つまりは発表会である)が、今年は沖縄(琉大・沖国大)で開かれた、ということで、我々は殺人的な状況に追い込まれるに至ったのだ。いや、何も場所が沖縄であろうと無かろうと、うちらんが指導教官は何がなんでも発表させるつもりでいたようだが。何しろ、蝉の研究なんて言う、物理とは関係なさそうなことやってるモンだから。関係ないけど。
でまあ、そういういきさつを「辛かった〜」「きつかった〜」と嘆きまくっても良いのだが、見ている人にはうっとおしいだけなのでやめる。いやそんなことを言って別のことをやっても結局うっとぉしくなるだけかもしれないが。まあ、いいだろう。許せ。あんまりこむつかしい事言っても、専門外の人はつまんないんだよ、実際。自分なんかもさ、同じ物理といっても「磁気方位量子スピンがどうのこうの」とか言われても、ちっとも興味わかないんだよ。それ以前に、わからん!てことで、とりあえず自分らの発表内容はここに上げて置くから、どうしても知りたいという人だけ見ると良い。
ということで、ここでは発表とは関係ないことを一つ。いや、自分発表以外にも、学会の運営スタッフの手伝いもやってたんだよね。つまりはアルバイト。学生の王道だよ、うんうん。しかし、つくづく学生アルバイトって使えないよねえ。文句言うわ、使えないわ、なんやかやで休むわ。世の中が不景気だってのに、よく求人があるな、と思うよ実際。いやまあしかし、実際のところアルバイトなのに正規職並の仕事させられるところもあるから、そこら辺でつじつまあわされちゃってるのかねえ。全くもって資本主義の矛盾だ。
てな事で、自分は休憩室係をやっていた。沖国大休憩室の管理係、お茶とか掃除とか。何か知らんが、周りからは「激楽」とか「仕事しろ」とか不当な誹謗・迫害を受けたが、実際そんなことはなかった。給湯器重いし。毎日洗わなきゃいかんし。
まあ、それはいいんだけどね。仕事だし。しかし、ちょぉっと許せないことが一つある。
ゴミ。不要物目廃棄物科ごみ。違うけど。これを、きちんと捨てない人間が多いんだよ。いやね、ごみの回収って普通燃えるごみと燃えないごみ区別するでしょ。どこでもそうだよね。だから、休憩室のゴミ袋も「萌えるごみ」「萌えないごみ」ってちゃんと二つ作って置いたのに、きちんと捨てられていない。いや今の間違い、「燃えるごみ」「燃えないごみ」ね。「萌えるごみ」なんかあったら自分ごみにしないよ。いやこっちの話。
いやまあ、ペットボトルはまだわかるよ。あれは個人の価値観も絡んでくるし。宜野湾市は一応燃えないごみなんだけどね。しかし、弁当の空き箱は、大抵燃えるごみじゃない?いやそりゃ、ダイオキシンとかの問題もあるんだろうけど。いやでも、さすがに紙コップは燃えるごみでしょう。これが燃えないごみとか言われた日には、おにぃさん国会の議事録火つけて燃やしちゃうよ。あ、紙が燃えないことになってるんだから意味無いか。
ということで、仕方ないから「紙コップは燃えるごみです」って張り紙出したんだよ。いやほんとは、こんな幼稚園児に言うような当然の事書いたりしたくなかったんだけど、集める度にゴミ袋に手つっこむのいやだったからさ。ところが、それでもなお、燃えないごみの袋に紙コップ捨てるバカがいる。・・・・・・・・。おい、どういうこと?結構目立つところに、80ポイント文字で打って出したんだけど。もしかして、字、読めない?文章理解できない?日本語理解できない?おかしいなあ、この学会の参加者って、殆どが日本人だと思ってたんだけどなあぁ。しかも、一般的日本人より相当知識レベルが高いはずの。
まったく、恥ずかしい限りだ。
どういう人間がそういうことするのか知らんが、もっと常識身につけて欲しいよ。どんなに物理学に於いて優秀であっても、社会常識がなかったらただの人。いや、それ以下だね。まあ、ミドリムシ以下とまでは言わないけど。実際琉大の大学院物理学専攻にミドリムシ以下の人間がいるからね、そいつに比べりゃましか。うん、そいつの所為でね、さんざん仕事邪魔されたんだよ、みんな。
まあいいわ、一応過ぎたことだし。今後50年間は沖縄に物理学会が来ることもないわけだからね。つう事で、自分はしばらく休養しよう。しばらくといってもせいぜい3日だが。その間に、たまった更新ネタをあげなきゃいけない。ああ、結局休んでる暇無いな。まあいいか。